サンクコストは、経済学用語で、投下した金銭と時間コストで、撤退しても戻らないコストを示す。
2000円で、2時間上映の映画が、最初の10分で、くだらないと分かった場合、すぐ辞めて出るべきか、それとも、2時間見続けるかで。
途中で辞めた場合、2000円と10分はサンクコストだが、110分は、有効に活用できる。ところが、損切できずに、延々と、もったいない元を取らないとと思う人は、サンクコストを損切できずに、2000円と120分を浪費してしまう人もいる。そういう人は、投資に向いてない。
FXのトレーダーを見ていて、100万円損したから、元をとるまで止めないと、更に200万円損するパチンコ屋にいるような親父と本震的に似ている人がいる。
サンクコストに執着しすぎて、損切できないという訳だ。
基本的に相場は、市場参加者が、値段を決めるのであって、自分が頑張って、どうなるわけでもない。相場を動かすぐらいの大金を注入する事も現実的ではない。
サンクすコストに執着せず、次に行くのが、戦略的に有効なのだ。
古代アテネのペリクレスは「貧しいことは恥ずべきことではない。しかし、貧しさから脱しようと努めず、安住することこそ恥ずべきことである」